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愛好家の目にはどう映っているのか
昆虫食愛好家として虫を爆食する筆者でも、その味を知る前は昆虫食に対して偏見がありました。
初めて昆虫を口に運んだときには「ええい、ままよっ!」と覚悟を決めた覚えがあります。
そうして色んな昆虫を食べているうちに嫌悪感はだんだんと薄れていきました。
例えばカブトムシを食べられたならコガネムシに躊躇しませんし、コオロギを食べられたならバッタやオケラなんていうのはヒョイパク案件です。
信じられないかもしれませんが、自分の好みの味の昆虫に関しては美味しそうだとまで感じています。
とはいえ、昆虫の種類は約95万種も存在します。
それだけ種類がいるなら筆者が気持ち悪いと思える虫はまだまだ存在するはずです。
そこで今回は、特殊な容姿を持つ昆虫を調査して、その中から筆者が「これを口に入れるのは覚悟が必要だろうな」と思った虫トップ3を選んでみました。
あくまで見た目に対する筆者の偏見であり、その虫の美味しさや安全に食べられるかどうかを確認したものではありません。
その点を踏まえてご覧いただけますと幸いです。
第3位:ヨツコブツノゼミ(Bocydium tintinnabuliferum)
こちらはセミという名前が付いていますがヨコバイの仲間です。
「Bocydium tintinnabuliferum(ボッキディウム チンチンナブリフェルム)「というユニークな学名を持つことで一時期有名になった虫なので、もしかしたら知っている方もいらっしゃるかもしれません。
そのサイズは数ミリ程度とかなり小さいのですが、その歪な角がどうしても気になってしまいます。
まるで何かに寄生されているかのような形をした角に「私を食べるとお腹を壊しますよ」というメッセージが込められているようで食指が動きません。
ヨツコブツノゼミ以外にも奇妙な角を持つツノゼミは存在しますが、筆者はどれも苦手意識があるようです。
第2位:ジャイアントウェタ(Deinacrida heteracantha)
こちらはバグームでも取扱っている体長40~50mmのタイワンオオコオロギのような大型の直翅目ですが、なんとウェタはその約2倍の80mmに及ぶ規格外のサイズです。
このサイズ感、バグってますよね。
体重も重く抱卵時は70gにもなるそうで、生息地のニュージーランドでは「無脊椎ネズミ」という異名で呼ばれることもあるそうです。
地元の人もモンスター扱いしていることがよく分かる異名ですね。
ちなみに動画の0:30あたりに登場する顎が大きいウェタはツリーウェタと呼ばれる種類だそうです。
第1位:クロスジヒトリ(Creatonotos gangis)
こちらはヒトリガの一種、つまり蛾の仲間です。
このランキングにおいてぶっちぎりの1位を獲得しました。
普通の蛾であれば何も気持ち悪いことはないのですが、問題はこの蛾のオスが持つコレマータ(発香器官)という器官にあります。
このコレマータからフェロモンを放ってメスを惹きつけるのですが、これがかなり奇妙な形状をしています。
動画を見て頂くと分かるかと思いますが、毛がびっしり生えた4本の太い触手のようなものがコマレータです。
ちなみにこのコマレータから出るフェロモンには毒性があるらしく食べることはできないそうです。(毒が無くても口に運ぶ勇気はありませんが)
まとめ
これは合成じゃないのか?と疑ってしまうほど信じられない虫もいましたが、95万種も存在すればその中にファンタジックな虫がいてもおかしくありません。
事実は小説よりも奇なりというのはまさにこのことです。
気持ち悪いと思う反面、「ツノゼミの甘露はどんな味がするんだろう」「ウェタの腿肉でハンバーグを作ったら美味しいだろうか」「クロスジヒトリのフェロモンはどんな香りがするんだろう」と未知なる味や香りに想いを馳せる自分もいて、この企画を通じて未知なる食材に対するドキドキやワクワクを感じ楽しむことができました。
このような好奇心をそそる食材を皆様にたくさん味わっていただけるよう、これからもバグームでは魅力的な商品やサービスを展開していきたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。