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現役大学生でありながら昆虫食活動家でもある”かずきさん”(清水和輝さん)がクラウドファンディングで立ち上げた「コオロギ餃子開発プロジェクト」が目標を達成しました。このプロジェクトを密かに支援していた私にもリターンのコオロギ餃子が届きましたので、早速レビューしてみたいと思います。
コオロギ餃子とは
コオロギ餃子とは、かずきさんが企画・開発した大豆ミートとコオロギパウダーを使ったミートフリーの冷凍餃子です。
実はかずきさんがクラウドファンディングに挑戦するのは2度目で、その前には「コオロギコーヒー」という商品を手掛けていました。しかし、コーヒーは嗜好品であることと、これからの地球の未来を担う子供たちに楽しんでもらうことが難しいという欠点に悩んでいたそうです。
「昆虫食が日常に溶け込むには、日々の食卓を彩るものでなければならない。」
そう考えたかずきさんは日本人が好む料理の1つ「餃子」に注目しました。そしてミシュラン星付きレストランで働いていた経歴のあるシェフの川辺駿さん、愛知県に食品工場を構える株式会社さくらFOODS代表の北澤晃浩さんと共にコオロギ餃子を開発するプロフェクトを立ち上げたのです。
「子供から大人まで食卓の中心に昆虫料理を囲んで共有して欲しい」
そんな熱い想いが込められたコオロギ餃子は、一体どんな味がするのでしょうか。
コオロギ餃子の味をレビュー
一言で餃子といえど、その調理方法は様々です。日本では焼き餃子が主流ですが、本場の中国では餃子といえば水餃子のことを指すといいます。それとあまりメジャーではありませんが、高温の油で皮をカリカリに仕上げる揚げ餃子という調理方法もありますよね。ということで今回は、焼き餃子編・水餃子編・揚げ餃子編の3編構成でレビューしたいと思います。
焼き餃子
コオロギ餃子の袋を開けると、中に1枚の冊子が入っていました。
餃子の焼き方が書いてあるようです。手順に沿って焼いてみます。
- まずは冷凍餃子をフライパンに並べます。
- お湯を餃子の半分くらいまで浸るくらい注ぎます。
- 蓋をして強火で3分ほど餃子を茹でます。
- 皮の閉じ口を触って柔らかくなってたら火を止めて…
- お湯を捨てます。(火傷に注意)
- 再びフライパンを強火で熱して水分を飛ばします。水気が無くなったら大さじ一杯の油を入れて2分ほど焼きます。ちなみに私はごま油を入れてみました。
- しっかり焼き目がついたら完成です。
完成した餃子がこちらです。
皮はモチっとしていて焼き目はカリカリ。餡は柔らかくほろほろっとした感じですが、肉に勝るとも劣らない旨味が感じられてとても美味しいです。コオロギパウダーが使われているということで「臭みや苦味があるんじゃないか」というマイナスなイメージを持ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことは一切ございません。何も知らずに食べていたら、ミートフリーの餃子とは気付かなかったと思います。
水餃子
沸騰したお湯に餃子を入れて柔らかくなるまで煮たら完成です。味付けには市販の鶏ガラスープの素を少々と、本ブログのレシピでも登場したコオロギ醤油(薄口醤油に乾燥コオロギを漬け込んだもの)を使ってみました。箸で掴むと崩れてしまいそうなほど柔らかな水餃子が、口の中で溶けるようにふわりと広がって口全体を餃子の旨味で満たしてくれます。
揚げ餃子
鍋に餃子が浸かる程度の油を注ぎ、餃子がこんがりキツネ色になるまで揚げたら完成です。高温で揚げたことで皮はサクサクになり、油により強いコクが生まれて後を引く美味しさになっています。逆に餃子本来の味わいが油に負けてしまっているとも言えるので、コオロギ餃子本来の味わいを感じたい方は焼き餃子か水餃子にすると良いのかもしれません。
総評
ミートフリーのコオロギ餃子は、一般的な餃子と遜色ない美味しい餃子でした。白いご飯のおかずになるのはもちろんのこと、お酒の肴としても美味しくいただけるかと思います。私が頂いたコオロギ餃子はクラウドファンディングのリターン品でしたが、現在は通販サイトでも販売されているようです。気になる方は、この機会に試してみてはいかがでしょうか。