コオロギバターサンド
料理系Vtuber琲煎まきさんに作っていただいた昆虫レシピ。コオロギシュガーバターをコオロギクッキーで挟んで頂く贅沢な一品です。Youtubeチャンネル「エスプレキッチン」で動画も公開中。
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近年、昆虫食に対する注目がどんどん集まってきていますね。とくに昨年は、無印良品さんが「コオロギせんべい」を発売したことで衝撃を受けた方々は多かったのではないでしょうか。弊社も昨年、福岡初の実店舗「bugoom大名店」をオープンし、たくさんのメディアに取り上げていただきました。
そして実店舗がオープンしたことで、お客様の声をより近い場所で聞くことができるようになりました。その中でもとくに多かったのは「ドライスナック(姿あり)の中で一番美味しいのはどれ?」という質問です。ご来店されるお客様の大半が初めて昆虫を食べるという方ばかりだったので、本当にたくさんのお客様からご質問を頂きました。そこで今回は、昆虫食専門店のスタッフが作成した”美味しい昆虫食ランキング”を発表したいと思います。
このランキングでは、bugoomで販売しているドライスナックのTOP3をご紹介いたします。ただスタッフが美味しく感じるかどうかだけを評価すると個人の好みになってしまいますので、次の評価基準を設けてみました。
それでもスタッフの独断と偏見によるものにはなってしまいますが、初めての方でも美味しいと思えるような昆虫食を見つけ出すきっかけになれれば大変嬉しいです。
第3位に選ばれたのは「サゴワーム」です。この虫はカブトムシの幼虫によく間違われるのですが、サゴゾウムシというゾウの鼻のように長い口をもった甲虫の幼虫です。幼虫としてはサイズも大きいので嫌煙されがちですが、見た目と味のギャップは弊社の昆虫食の中でもトップクラスです。乾燥しているにも関わらず若干オイリーで、コクのあるナッツのような濃厚な味わいを楽しむことができます。フライパンで軽く炒ったサゴワームに蜂蜜や砂糖をかければスイーツとしても楽しむことができます。
第2位に選ばれたのは「バンブーワーム」です。竹の中に住まう蛾の幼虫で、その最大の特徴はどこかミルキーで柔らかい香りです。火の通り具合によって少し色味が変わってしまうのですが、全体的に白っぽいものはとくに良い香りがします。胡桃やカシューナッツのような優しい味わいで、見た目から感じる虫っぽさも少ないので、かなり食べやすい種類に入るかと思います。乳製品との相性が良く、クリームパスタの具材に入れると風味が引き立ったり、チーズと一緒に海苔で巻くとお酒のおつまみにピッタリな一品に早変わりします。
第1位に輝いたのは「ヨーロッパイエコオロギ」。当サイトのトップページにある売れ筋ランキングでも上位に入ることが多い昆虫食です。サイズが1~2cm程度なので抵抗が少なく、全体の約75%を占めるほどタンパク質が含まれているので、煎り豆のような素朴な味わいを楽しむことができます。bugoom大名店で提供していた試食品の中でも「意外と美味しい!」という声が多かった商品でもあります。サラダへのトッピング、揚げ物、炒めものなど幅広いアレンジが利くほか、旨味成分であるタンパク質が多いのでお出汁を取ったりすることもできます。
ここ数年で、昆虫食は少しずつ受け入れていただけるようになったかと思います。しかし、まだまだ「虫を触るのも苦手」という方も多いのが現実です。美味しいといわれる昆虫であっても、頭の中で「気持ち悪い」というイメージが強く残ったまま口に入れると、その瞬間にたちまち気分が悪くなることがあります。また、生まれて初めて昆虫を口にする方が大半かと思いますので、食物アレルギーのリスクが伴うことも事実です。地球が育んだ小さな命を美味しく頂くためにも、最初は少量を口に含んで違和感がないか、気持ち悪くならないかを確認するようにしましょう。
関 幸祐(せき こうすけ)
bugoom online shopの運営者・bugoom大名1号店のストアマネージャー。栄養価や安全性にこだわった世界各地の食べられる虫を集めて販売中。