【大名店】閉店のお知らせ
目次
見た目に優しい昆虫レシピ
豚の丸焼きを見て「ギョッ!」とする人はいると思いますが、焼き肉や餃子、つみれやハンバーグを見て「食べたくないっ」って思う人はいませんよね。それと同じように、昆虫も元の姿が分からない料理なら抵抗なく楽しめるじゃないかなって思うんですよ。そこで今回は、昆虫食のゲテモノというイメージを払拭するために、見た目に昆虫を感じない美味しい料理を作ってみたいと思います。
せっかく作るなら誰かに食べて欲しいので、今回は昆虫食に難色を示している知人に振舞っちゃいます。
それでは早速、クッキング・スターティン!!
イエコオロギのビスク風スープ
一品目は、エビに近い味と香りを持つコオロギを使ったビスク風スープです。粉末加工済みのコオロギを使用しますので、本当のビスクのようにミキサーを使わず、手間なくサクっと作れるのがポイント。トマトと生クリームによって生まれる鮮やかな色合いが、食卓を素敵に彩ってくれます。
- ▼材料
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- メークイン(半分)
- イエコオロギ末(10g)
- あらごしトマト(3/4カップ)
- 水(1カップ)
- バター(10g)
- 生クリーム(100ml)
- ニンニク(1片)
- オリーブオイル(適量)
- 塩・こしょう(適量)
- ▼作り方
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- メークインをレンジで温めて、皮を向いてペースト状に潰す
- 熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、スライスしたニンニクを香りが立つまで炒める
- フライパンに水・あらごしトマト・イエコオロギ末・ペーストにしたメークインを加えてしばらく煮込む
- 全体に火が通ったら、生クリームと塩・こしょうで味を調える
- 火を止めてバターを加える(バターが溶けるまで混ぜておく)
- 生クリームを回しかけたら完成
スーパーワームのバーニャカウダ
二品目は、スーパーワームの香りと食感を楽しめるバーニャカウダです。バーニャカウダのソースにはアンチョビを使うのが一般的ですが、今回はスーパーワームを使ってみました。ナッツように濃厚なスーパーワームの香りと、マヨネーズの酸味が合わさってマイルドな風味のソースに仕上がっています。どんな野菜とも相性がいいのでオススメです。
- ▼材料
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- 赤パプリカ(半分)
- 黄パプリカ(半分)
- きゅうり(半分)
- オリーブオイル(200ml)
- マヨネーズ(適量)
- 牛乳(200ml)
- にんにく(1片)
- ブラックペッパー(少々)
- スーパーワーム(適量)
- ▼作り方
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- ニンニクを細かくきざむ
- オリーブオイルをひいたフライパンでニンニクを炒める
- ほのかにニンニクの香りがしてきたら、スーパーワームを加えて潰していく
- ある程度スーパーワームが潰れたら、牛乳を入れてひと煮立ちさせる
- 火を止めてマヨネーズ、ブラックペッパーを加えて混ぜる
- 全体が馴染んできたらソースは完成
- 野菜を切って、皿に盛り付けたら出来上がり
バンブーワームのクリームパスタ
三品目は、メインディッシュのクリームパスタになります。クリーミーで濃厚なホワイトソースと、バンブーワームの甘い香りは相性が良く、美味しいソースに仕上げることができます。バンブーワームの風味をじっくりと感じられるように、ソースに絡みやすいフェットチーネを使ってみました。
- ▼材料
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- フェットチーネ(1人前)
- アスパラ(2本)
- マッシュルーム(2個)
- バンブーワーム(適量)
- 牛乳(100ml)
- 薄力粉(100ml)
- バター(適量)
- 塩・こしょう(適量)
- ▼作り方
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- スライスしたアスパラ、マッシュルームを炒めて別皿に移す
- バンブーワームを粉々に砕く
- 熱したフライパンでバターを溶かし、薄力粉を加えて馴染ませるように混ぜる
- バターが沸騰し泡が出ててきたら、牛乳と粉末状にしたバンブーワームを加えて素早く混ぜる
- バターと牛乳が混ざったら、中火で2~3分、ゆっくりと混ぜながら温める
- 塩・こしょうで味を整えたらホワイトソースの完成
- 鍋にたっぷりの水と少量の塩を入れて、沸騰させる
- 沸騰したらフェットチーネをゆがく
- ホワイトソースにアスパラ・マッシュルーム・フェットチーネを入れて、全体に絡ませたら完成
お待ちかねの実食タイム
作ったレシピをテーブルに並べてみました。
いかがでしょう。鮮やかな色合いで、すごく美味しそうじゃないですか?彼には既に昆虫を使っていることを伝えているのですが、それでも「これ本当に虫入ってる?全然わかんない・・・」と驚いていました。
いよいよクリームパスタがゆっくりと口へ運ばれていきます。タケツトガの砕き具合が少し荒かったので、麺にアタマの部分が付いちゃってるのはナイショにしておきましょう。
虫が入っているという事実を知っているからか、未知の味を警戒しながら慎重に咀嚼しているようです。表情は曇っていますが、嫌な香りは食感は全くないとのこと。タケツトガに気づいていないようですね。ホッ、セーフセーフ。
咀嚼中に何かに気づいたようで、目を見開いて驚いています。もしかしてタケツトガに気付いちゃったのかな?と思いきやゴクンと飲み込んで・・・
「なにこれ、普通にウマイジャーン!!」と親指を立ててグーサイン!
その後もモリモリと食べ続けて見事に完食。手間暇かけて作った甲斐がありましたよホントに。とくに美味しかったのはバンブーワームのクリームパスタだそうで、「ホワイトソース系のパスタはあまり好きじゃないんだけど、これは味と香りがすっごく良くて、むしろ好きかも!」と大絶賛♪あれだけ「昆虫食は食べたくない」と言ってたのに、綺麗に完食してもらえたので、嬉しすぎてちょっと泣きそうでした!
昆虫食が拒まれる最大の理由はやっぱり見た目なんですね。その壁さえ乗り越えることができれば、食材として理解してもらうことができるってことが分かったのは大きな収穫です。今回は洋食で挑戦してみましたが、和食や中華で挑戦してみるのも面白いかも・・昆虫食の可能性が広がると、なんだかワクワクしてきます!
皆さんもこの機会に、これまで味わったことのない昆虫レシピで、驚きと感動を体験してみませんか?見た目に優しい昆虫料理なら、家族や友人もきっと楽しんでくれると思いますので、ぜひぜひ挑戦してみてください。