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昆虫の味はエビの味というのはよく聞く話です。
昆虫にエビやカニと同じアレルゲンが含まれるということも後押しして、昆虫は全部エビの味がするのだろうと考える人が多いように思います。
実際に甲殻類のような風味を持つものが多いので分からなくもないのですが、昆虫食はその生態や形態によって味が変わるということももっと広めていきたいところです。
そこで今回は、エビ味のイメージを払拭する昆虫食「シロアリ」の味をお伝えしていきたいと思います。
昆虫の中でも変わり者のシロアリ
シロアリは昆虫の中でも少し変わった特徴を持っています。
まずシロ”アリ”という名前をしていますが、分類学上はゴキブリの仲間でアリとは全く異なる昆虫になります。
けれどその生態はアリと似ていて、王と女王が築いたコロニー(巣)で群れを作って集団生活をする社会性昆虫という特徴があります。
シロアリは地中にコロニーをつくるものだけではなく、地表に盛り上がった建造物のようなコロニーをつくるものがいる点も面白いです。
そういえば、某モンスター狩猟ゲームの砂漠エリアに出現する泥遊びが大好きなモンスターが疲弊した時に蟻塚を食べていしましたね。
あれが地表にできたシロアリのコロニー「蟻塚」です。
主に朽木などの壊死した植物を餌にしていおり、日本では家屋にダメージを与える虫としての認識している方も多いかと思います。
果たして害虫でもあるシロアリは本当に美味しいものなのでしょうか?
実際に食べながら、その味をお伝えしていきたいと思います。
虫とは思えない上品で濃厚な味わい
シロアリはアリと同じくらい小さいと思われがちですが、その体長は約1cmとそれなりのサイズ感があります。
とはいえ1匹じゃ物足りないので、食べる時は数匹をガッとつまんで豪快に頂きましょう。
これだけの数を口に入れても、バッタのような強靭な脚があるわけではないので口に触ることはありません。
食感はイエコよりも柔らかいですがサクサクで、朽木などを食べる昆虫からなのか噛んでいるとウッディーな香りが鼻から抜けます。
ほんのり油脂感があり、それがナッツのようなまったりとしたコクとなっているのがたまらないです。
これぞシロアリ、とても美味しいですね。
恐らくシロアリを食べて「エビに似ている」と感じる方はほとんどいないんじゃはないでしょうか。
味を何かに例えるのが難しいのですが、強いて言うならばアーモンドに少し似ているのかもしれません。
とにかくナッツ系統の味わいなので、ウイスキーのおつまみにはピッタリだと思います。
そのままでも食べられますが、フライパンで軽く煎ると香ばしさが引き立ってさらに美味しくなります。
昆虫はエビの味なんでしょ?と思われている方、ぜひこの機会にシロアリを召し上がってみませんか?
最後までご覧いただき、ありがとうございました。