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粉から作られている料理といえば「うどん」
お好み焼きやタコ焼き、ケーキや麺類。粉から使られている食べ物はたくさんあると思います。その中でも、福岡に会社を構える弊社で人気があるのが「うどん」です。諸説はありますが、福岡はうどん発祥の地として知られており、博多区の承天寺には「饂飩(うどん)蕎麦発祥の地」という石碑が立っています。そんな福岡ではうどん専門店が数多く存在し、近所に1軒はうどん屋があると言っても過言ではないほどうどんが大好きなのです。そこで今回は、福岡県人が愛してやまない「うどん」と「昆虫食」のコラボ料理「コオロギうどん」を作ってみたいと思います。
コオロギうどんの作り方
実は今回、この記事で紹介するのは2回目の挑戦になります。最初の1回目は盛大に失敗していて、茹でると麺はボロボロと崩れ、食感もすいとんのように柔らか…それはそれで美味しかったのですが、うどんとは到底いえないものでした。その失敗談をTwitterに投稿したところ、昆虫エネルギー研究所様からアドバイスをいただけました。
以前タイの昆虫食メーカーのHISOの社長にインタビューした時に聞いたのですが、コオロギやカイコなど昆虫の粉は結束力が弱いので、小麦粉と混ぜる際には20%以下がよいとのことでした。参考までに。
— 昆虫エネルギー研究所 (@konenejapan) November 10, 2019
こちらのアドバイスを参考に9:1の比率で挑戦してみたところ、モチッとした弾力のあるうどん麺に仕上げることができました。昆虫エネルギー研究所さま、本当にありがとうございます。
それでは早速、コオロギうどんの作り方をご紹介していきたいと思います。
- ▼材料
-
- 水:60ml
- 塩:小さじ1
- 強力粉:90g
- コオロギパウダー:10g
生地をまとめる
まずはボウルに強力粉とコオロギパウダーを入れます。そして水に塩を入れて塩水を作ったら、数回に分けてボウルに回し入れながら、ヘラや杓文字(しゃもじ)で切り混ぜてください。この時に一気に水を入れてしまうと、全体に水が均等にいきわたらずに、まとめるのが大変になってしまいます。
手でつかめる程度にまとまってきたら、次は生地をこねます。こね方としては、半分に折っては平たくし、また半分に折っては平たくすることの繰り返しです。今回は手を使ってこねていましたが、ジップロック等に入れれば足で踏んでこねることもできます。足を使うと力がいらず、しっかり生地をこねることができるので楽だと思います。
生地をこね続けると、写真のような滑らかな手触りに変わってきます。その状態になったら、生地を丸めてラップに包み、冷蔵庫で30分ほど寝かせておきます。
生地をカットする
30分が経過したら、キッチンやテーブルにラップを敷き詰めて打ち粉を振ります。打ち粉とは、生地を切ったり伸ばしたりするときに、作業台に生地が張り付かないようにする粉です。生地に使った強力粉で大丈夫なので、作業スペースにまんべんなく振っておきましょう。準備が整ったら、麺棒で生地を薄く伸ばしてください。薄さはお好みで十分ですが、茹でると麺は少し太くなりますので、できるだけ薄く伸ばしておくといいと思います。それと、カットする時に四隅は切り落としますので、なるべく長い楕円形になるように伸ばしていきましょう。
写真のように生地を伸ばしたら、生地に打ち粉を振って包丁で切りやすいサイズに折り畳みます。その後、四角形になるように四隅の丸みを帯びている部分を切り落としたら、あとはお好みの細さにカットします。先ほど申し上げたとおり麺はゆでると太くなるので、思ってるよりも細めにしたカットしておくと良いでしょう。また、包丁は押したり引いたりせず、真下にストンと落として切った方が綺麗に切れます。
麺を茹でる
麺を切り終えたら、さっそく茹でていきます。麺同士が張り付かないように、軽くほぐして入れると良いでしょう。しばらく様子を見て、麺に透明感が出てきたらザルにあげて、流水でしっかり締めます。今回は冷やしうどんでいただくので、ここで完成ですが、かけうどんにする場合は、もう一度熱湯で温めてお出汁をかけてお召し上がりください。
コオロギうどんの味
箸で掴んでも崩れることはなく、しっかりと弾力がある麺に仕上がっています。つゆに付けてズズッとすすると、コオロギの香りがふわっと鼻から抜けていきます。これはなかなか面白いです。感覚としては、うどんというよりも蕎麦に近いのかもしれません。コオロギパウダーの比率を3~5%くらいまで落として、ほのかにフワッとコオロギの香りが抜けるくらいに調整すれば、もっと多くの方が楽しめる麺になりそうな気がします。また次の機会があれば、今度はコオロギパウダーからとった出汁で「かけうどん」を作ってみたいと思います。